戦う力がない羊の運命
羊が人間に連れられて
屠殺(とさつ)場に向かっているなら、
羊は最後の渾身の力を振り絞って、人間に体当たりを試みてよい。
家畜であれ、昆虫であれ、なんであれ、生き物が自らの生存をかけて刃向うのだから、
それを咎める
法があるのはおかしい。
体当たりされた人間が、
「よくも突き飛ばしてくれたな」と、羊を棒で叩くのか、
「まあ、最後に暴れるのは仕方ない。」と綱を締めるだけにするかは
その人しだいだけど、
どのみち羊が屠殺(とさつ)されるのには
変わりない。
羊は人間を脅かすほどの
牙も爪も力も(
戦力を)持っていないのだから。
関連記事